高次脳機能障害
交通事故により頭部に外傷があり開頭手術に至らない場合で、こんな事故で頭を打った割にはMRIでも大丈夫だったという場合がよく有ります。
しかし、事故後視覚や聴覚などの感覚機能や身体の運動機能に大きな障害が認められないにもかかわらず、脳の機能に障害が認められることが最近増えてきています。
音楽を聴いたり、風景を見たり身体も普通に動くのにもかかわらず、記憶力が以前と比べれば相当悪くなっていたり、仕事が覚えられなかったり、今までの性格ががらりと変わって穏便な人が直ぐにキレたりするようになります。
見かけはなんとも無いようですが、協調性が無かったり、凶暴性があったり色々とあるため共同生活になじまないだけではなく家族を困らせたりします。
現状
この障害は特に本人が障害があるという自覚がないことが多く、特に厄介です。
現代は、MRIや特殊のPETと言う特殊な機械により検査が出来つつありますが、それでも大変です。
日常生活や社会生活に適応できない被害者となっているのもかかわらず、リハビリや社会体制がそれにあうようになっていないので、家族も大変と言う現状です。
ただ、自賠責保険では高次脳機能障害として1級から9級の等級を平成13年の改正より認めるようになっています。