鞭打ち症

むち打ち症は主に頚部と腰部に発症しますが、その症状は様々です。

頚椎捻挫と腰椎捻挫

鞭打ち症と言う病名は正確には有りませんが、追突などでその原因がいわゆるむちがしなるような形に似ているためこのように呼ばれています。


この様態はやはり首と腰にダメージを受けることが多く、首周辺では頚椎捻挫、腰周辺では腰椎捻挫と診断されることが多いのです。


しかし、単に頚椎捻挫と言っても、ダメージを受けた場所や程度によっては「バレリュー症候群」のような不定愁訴を訴えるような痛みなどと異なる症状もあります。


頚椎捻挫に多く見られる症状としたは、頭痛・腕手指の痺れ・頚部痛・こりなどがありますし、腰椎捻挫では腰部痛や重いものがもてないや足の痺れなどもあります。

頚椎捻挫と腰椎捻挫の治療

先ず受傷直後はなるべく安静にして、ポリネックで固定するとか湿布も多く用いられます。


それと平行して薬物療法として消炎鎮痛剤を用いる場合や、精神安定剤・筋弛緩剤などを用いることもあり、またこれらの処方と抗潰瘍剤や健胃剤等が処方されることもあります


慢性期になると、ホットパックやマイクロウェーブなどの温熱療法やけん引療法や場合によると運動療法や理学療養士が手で行う徒手矯正などが行われます

頚椎捻挫と腰椎捻挫は治りにくい

色々リハビリに通院しますが、治療が保存療法と言う事もあり中々治りにくいという特徴があります。


そして、病院で治療をしていると言う事は何らかの原因があって痛いとか痺れるという症状を医師が認識しているはずですが、診断書には正常とも取れることしか書かれてありません


神経学的に有意な他覚所見が無く、もちろんMRIなどの画像情報にも神経が明確に圧迫されているところも写らない人が殆んどです。


このため中々後遺障害の等級が認定されないのです。

このページの先頭へ